キャンプを始めるときに揃える物の一つにテーブルがあります。
自分の場合、悩みに悩んでキャプテンスタッグの “シダー杉製ベンチインテーブルセット”(以下、ベンチインテーブルとします)を購入しました。
この記事ではベンチインテーブルを選んだ理由、テーブルのイメージ(写真)、使ってみてわかったことなどを紹介します。
目次
キャンプ用テーブルを選ぶ基準
最初のテーブルを探し始めたときに、「キャンプ テーブル」などのキーワードで Web を検索したのですが、検索結果にいろいろなタイプのテーブルが並びすぎて、どれを選べばいいのかわからなくなってしまいました。
そこで、基本に戻って先輩キャンパーさんたちのブログを拝見し続けていると、自分のキャンプスタイルにあったテーブルを選べばいいのでは?と気づきました。
落ち着いて考えると基本的なことなのですが、形・大きさ・素材・魅力的な機能など、多種多様なテーブルの一覧を眺めているうちに、あれもいい、これもいいと考えがまとまらなくなっていたようです^^;
シダー杉製ベンチインテーブルセットを購入した理由
キャンプを始めるときに考えていた「自分のキャンプスタイル」からは、次のような使い方が想定されました。
- 基本はオートキャンプ
- 料理も食事もテーブルの上
- スクリーンタープ内で使う
- 4人くらいで使うことがある
これらの使い方から、テーブルを考える基準を整理してみると
使い方 | テーブルを考える基準 |
基本はオートキャンプ | 収納サイズと重さはそれほど気にしなくてもいいかも |
料理も食事もテーブルの上 | 食材と調味料を置いて、料理を作るスペースが必要なので小さすぎてもダメ |
スクリーンタープ内で使う | スクリーンタープ内にはコットやストーブも置くので、チェアが一体になっているテーブルを置くのは難しい |
4人くらいで使うことがある | 4人分の食事スペースが取れること |
といった感じになりました。
このほかに、なんとなく思っていた希望や価格などの基準も考えてみました。
材質 | テーブル天板はできれば温かみのある木製がいい |
価格 | 10,000 円以下にしたい |
これらの基準を頭において Web で探し続けて見つけたのが、このベンチインテーブルでした。
複数の販売サイトの口コミを見ると、「作りが雑」とか「材料が木製のために当たりはずれが大きい」などのマイナス評価が多い製品でしたが、「当たり」が発送されることを願って注文してみました。
ちょっと詳しくテーブル紹介
このテーブルは去年キャンプを始めたときに買ったものなので、この記事を書いていると当時のワクワク感が思い出されます。
そんな気持ちを楽しみつつ、テーブル紹介をしていこうと思います^^
テーブルの仕様
大きさ、重さ等は次のようになっています(メーカー Web サイトより)。
組立サイズ | (約)テーブル/幅1,000×奥行625×高さ690・410mm |
ベンチ | 幅880×奥行230×高さ410mm |
収納サイズ | (約)幅1,000×奥行130×高さ320mm |
セット重量 | (約)10kg |
耐荷重 | (約)テーブル/30kg、ベンチ/140kg(片側70kg) |
ホームセンターでよく見かける一般的なピクニックテーブルと比べると、奥行きは同じくらいですが幅はベンチインテーブルの方が 15㎝ くらい広いです(ピクニックテーブルの幅は 85㎝くらい)。
テーブル幅が長いのは、独立式のベンチを天板の裏に収納する長さが必要なためだと思います。
重量は 10㎏ あるので木製だと重くなるのかなと思っていたのですが、他の材質のテーブルも
- アルミ製 9.5 〜 10㎏
- 樹脂製( ABS 樹脂など)7 〜 9㎏
と、それほど変わらないようです。
あと、仕様を見ていて気になったのがベンチの対荷重です。
ベンチ/140kg(片側70kg)
の “片側70㎏” というのはベンチ 1 台の耐荷重なのか、1 台のベンチの片側なのか、この仕様の書き方ではよくわかりませんでした(ベンチは 2 台あるので 1 台がテーブルの片側かな?とか ・・・)。
ですが、パッケージをよーく見ると
どうやら 1 台のベンチの片側で 70㎏ まで大丈夫なようです。
つまり、2 台で 4 人まで座れるということですね。よかった、よかったー^^
パッケージ
ベンチインテーブルのパッケージです。ロゴスさんもそうですが、パッケージの全面を使って製品の特徴とメリットを本当にうまくアピールしています。
思わず「キャンプで使ったら便利だろうなぁ」と妄想、いや想像してしまいそうになるパッケージです。
開梱すると、輸送時にテーブルに負担がかからないように緩衝材(発泡スチロール)が入っていました。なんだか “開封の儀” みたいになってますねw
外箱の中にテーブルがそのまま入っていると思っていたので、しっかりとビニールで保護されていたことに少し驚きました。
アウトドア用品の梱包はシンプルだというイメージが強いので、ちょっと感動しました。
写真紹介
ビニールを外して、横に寝かせてみます。個体差はあると思いますが、口コミでよく書かれていた塗料の臭いは、あまり感じませんでした。
金具のロックを外して開いたところです。ベンチも一つ一つビニールで包んであり、輸送時の損傷を防ぐ緩衝材(発泡スチロール)が詰めてありました。
でも、普段使うときに緩衝材は入れていません。なくても移動時にガタつくこともないので、不要だと思います(すでに箱も緩衝材も廃棄済みです)。
ベンチを取り出して、脚を開いてみます。
ベンチの天板の裏には、テーブルの高さを変更するためのポールがプラスチックのフックで固定されています。ベンチを立てても落下しないので、テーブルの高さを変更しない場合はそのまま収納しておけます。
また、テーブル天板とベンチの隙間に 2 本の補強バーが収納されていて、テーブルの脚がぐらつかないようにパチンとはめて固定できるようになっています。
高さ変更用ポールを使って、テーブルを立ち上げたところ。高さは 69㎝ と一般的なピックニックテーブルより 1 〜 2㎝ 高いですが、アウトドアで使う場合はほとんど変わらないと思います。
先ほどの補強バーをセットしたところです。簡単なものですが、テーブルを高くした場合、このバーの有無で安定感がだいぶ違います。
高さ変更用のポールを外して、ロータイプにしたところ。テーブルとベンチの高さが同じになります。
高さが同じなので、いろいろな組み合わせができます。両側にキッチン道具や調味料、鍋なんかおいてもいいですね。
人数が多い場合はこんな感じでテーブルを広げたらいいかもしれません。
状況に応じてベンチを L 字型につなげたりとか、横に長細く伸ばすとか、使い方は工夫次第で広がると思います。
作りが雑なところw
さて ・・・ 木製であり、これだけの枚数の板から作られているテーブルということもあって、ちょっとアバウトだなぁというところもあります。
下はテーブルの天板を閉じて、収納時の状態にしたときの写真です。
ズレてますw
加工技術があまり高くないのかもしれませんが、木には収縮とかソリとかが必ずあるので仕方ないかなと思います。
これは多分個体差なので、ぴったりと合っている製品も当然あるでしょう。
ちなみにズレてはいますが、開閉はスムースで使用上の問題はありません^^;
あと、こんな部分もありました。
欠けてますw
おそらく、組み立てる板の選定と出荷時の検査が不十分だったのでしょう(これで検査基準に合格していたとしたらびっくりですが)。
でも、実用上はまったく問題ないので気にしていません^^;
気をつけたほうがいいところ
このテーブルを使う上で、ここは気をつけた方がいいかな?と思うところがいくつかあります。
テーブルの脚を収納するときにロック用金具の中央を指で押して折りたたむのですが、注意してやらないと勢いで指を挟んでしまう可能性があります。
自分の場合は寸前で止まったので大丈夫だったのですが、もし挟んでしまったら相当痛いと思います。
同様のことはベンチの脚にも言えるのですが、それ以外に気づいたことを 1 つ書いておきます。
ベンチは一台につき最大 140㎏ の負荷がかかるためか、脚のロック用金具には全てストッパーが付いています。
脚を開いたあと、このストッパーをヒンジ部に被せてロックするのですが、最初は硬くてなかなか被せるのが難しいストッパーがありました。
ストッパーはベンチ 1 台につき 4 箇所なので 2 台で 8 箇所あるのですが、使い始めの頃は 5 箇所のストッパーが硬くて手ではロックできませんでした。
どうしたかというと、マイナスドライバーの先端をストッパーの先にあてて、ハンマーで軽く叩きながら少しずつヒンジにかぶせました。
テーブルを使うたびにこれはきついなーと思っていたのですが、3 回目くらいからストッパーの口が微妙に広がったようで、手でロックできるようになりました。
ストッパーの加工精度の問題だと考えられますので、個体によっては最初からスムースにロックできるものもあるかと思います。
それから、このストッパーは必ずロックするようにしてください。
一度ロックし忘れたことがあったのですが、人が座って少し動いただけで簡単に脚が閉じて転倒してしまいました。
人はとても重いということ、それに加えて前後左右に不規則な動きをするので、ベンチ 1 台につき 4 箇所をがっちりロックしないと非常に危険です。
今までの使い方を振り返ってみました
キャンプを始めてから、このテーブルをどんな風に使ってきたか振り返ってみました。
2015 年 4 月初旬に本栖湖の洪庵キャンプ場に行ったときの写真です。
サイトの設営が終わって、とりあえずテーブルを広げたところで、テーブルはロータイプとして、ベンチは 2 つ並べてウォーターサーバーを置いてます。
同じキャンプで、夕食が始まったときのテーブルの様子。
男 2 人だったので、酒とつまみが並んでます。酒のボトル、料理、卓上ランプを置いても余裕がありますね。
こちらは 2015 年 5 月下旬に西湖自由キャンプ場にグループキャンプに行ったときのものです。
キッチンスタンドは別のところにあったのですが、グループキャンプのため食材が多く、夕食の作業用テーブルとして使いました。
2015 年 7 月初旬に、友人と 2 人で四尾連湖 水明荘キャンプ場に行ったときの夕食時の写真です。
スクリーンタープにテーブルを置いて家庭用のカセットガスコンロを持ち込み、一品ずつ作りながら酒を飲むという、居酒屋風の夕食にしました。
朝食も、そのままカセットコンロでベーコンエッグを作りました。
カセットコンロを置いて料理をしても、紙皿、シェラカップ、食材などを置くスペースは十分あります。一般的なピクニックテーブルより 15㎝ 長い 100㎝ という幅が効いているのかもしれません。
2015 年 8 月初旬にならここの里キャンプ場に行ったときのものです。
役立つキャンプ情報満載のセマフカさんの記事を拝見しながら、キャンプで初めてステーキを焼いたときの写真です(セマフカさん、いつも素晴らしい記事をありがとうございます)。
ソロキャンプということもあり、食材、まな板、ノートパソコンを並べてもテーブルの上にはかなりの余裕がありましたw
ベンチは
2 つ並べて、ウォータータンク、クーラーボックス、クーラーバッグなどの置き場にしました。
自分の場合、ベンチは完全に荷物置き場になっています。
2015 年 8 月下旬に裾野市十里木キャンプ場に行ったときの様子です。
オープンタープを設営した初めてのキャンプでした。
開放感のあるオープンタープの下にテーブルを広げると、自然の中に自分の書斎ができたような気がして楽しかったのを覚えています(ちょっとオーバーですねw)。
ここでも 2 台のベンチは荷物置き場になっています ・・・
まとめ
このテーブルをしばらく使ってみて感じたのは「木の質感はやっぱりいいなぁ」ということでした。
アルミ製や樹脂製と違って、あまり熱いものを直接おけないとか、天然素材なので製品の精度にばらつきがあるなどの不利な点はありますが、木にはそれを充分に補う魅力があります。
- オートキャンプ
- 3人以上のキャンプやファミリーキャンプ
- BBQ などのデイキャンプ
などの場面で活躍してくれるテーブルだと思います。
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