冬キャンプとスクリーンタープの関係を調べているときに、ご近所のベテランキャンパーさんから冬キャンプで使う暖房器具について教えていただきました。
そして、そこで登場したのが石油ストーブでした。
これはキャンプ素人の自分からするとかなりのカルチャーショックだったのですが、これがきっかけで
「スクリーンタープ」+「石油ストーブ」+「コット」
という組み合わせの冬キャンプのイメージが見えてきました。
今回から、いよいよ石油ストーブの検討に入りたいと思います。
目次
冬キャンプで使われている石油ストーブのピックアップ
“冬キャンプ 石油ストーブ” などでネット検索すると、みなさんが使われているストーブがたくさん出てきます。そして一つひとつ記事を見ていくと、だいたい次の 5 つに絞られてきます。
- アラジン ブルーフレーム
- トヨトミ レインボー
- フジカ ハイペット
- アルパカ
- 武井バーナー 501a
この他、ホームセンターなどで売っている一般的な四角い石油ストーブ(タンクがカートリッジ式で外れるもの)もありますが、キャンプで使うには搬送中に燃料漏れを起こしやすいようなので、今回は検討対象としませんでした。
それでは一つずつ特徴をみていきます。
アラジン ブルーフレーム
調べたところ、歴史のあるストーブで長年使い続けているユーザーも多いようです。それだけに、詳しく調べ始めると小冊子が一冊できてしまいそうなので、キャンプで使用するときに関係しそうな仕様を挙げてみます。
主な仕様と参考価格( BF3908(K)ブラック)
- 自然対流式
- 燃料タンク一体型( 4.1 ℓ)
- 燃焼持続時間 15 時間
- 点火方式 ライターやマッチなどを使った手動点火
- 暖房出力 2.68KW( 0.26 ℓ/h )
- 外形寸法 551(H) x 388(W) x 405(D)
- 重さ 8.8 ㎏
- 耐震自動消火装置付き
- 「排ガス浄化触媒」搭載でCO の発生を軽減
- 参考価格 ¥41,609
いいと思うところ
- アンティークなデザインがカッコいい
- “ブルーフレーム” を冠するとおりの青い炎が美しい
- 天板でお湯を沸かしたり鍋を使ったりできる
- 耐震自動消火装置がついているので安心
- CO の発生が少なそう
気になるところ
ここにあげるものは、いろいろなブログ記事や Q&A サイトをを調べた結果、自分が感じたことを書いています。暖房効果や使い勝手などは使用する人それぞれに感じ方が違うと思いますので、参考情報としてご覧ください。
- 価格が高め
- 完全な自然対流式なので遠赤外線効果がない
- 冬キャンプでは暖房効果は 3m x 3m くらいが目安
- 取り扱いに少し気を使う
- 燃料切れを起こしたときのススがすごいらしい
じつは石油ストーブを調べ始めたときに、最初にこの製品が目に入りほぼ一目惚れしてしまいました。ですが、買いたい気持ちをぐっと抑えて次のストーブのリサーチを進めました。
トヨトミ レインボー
石油ストーブにしては小さめで、白くて丸くてかわいい印象のある製品です。ひょいと取ってを持って、寒い場所に連れて行けそうです。
主な仕様と参考価格( RB-25E(W) )
- 自然対流式
- 燃料タンク一体型( 4.9 ℓ )
- 燃焼持続時間 20 時間
- 点火方式 電池点火(単2電池 x 2 本)
- 暖房出力 2.5 〜 1.25 KW
- 外形寸法 475(H) x 388(W) x 388(D)
- 重さ 6.2 ㎏
- 7 色の炎の輝きでおよそ 40W の明るさ
- 2 重タンクで万一転倒しても灯油がこぼれにくい
- 耐震自動消火装置付き
- 参考価格 ¥16,500
いいと思うところ
- 7 色の輝きに癒やされそう
- 40 W 相当の明るさがあれば夜間にかなり便利そう
- 電池式なので点火が楽
- 耐震自動消火装置付きなので安心
- 2 重タンクで灯油が漏れにくいのも安心
- お手頃価格
気になるところ
ここにあげるものは、いろいろなブログ記事や Q&A サイトをを調べた結果、自分が感じたことを書いています。暖房効果や使い勝手などは使用する人それぞれに感じ方が違うと思いますので、参考情報としてご覧ください。
- 完全な自然対流式なので遠赤外線効果がない
- 冬キャンプでは暖房効果は 3m x 3m くらいが目安
- 天板が小さめなので使うヤカンや鍋を選びそう
- 状況によっては 40 W 相当の明るさが逆にまぶしく感じてしまうかもしれない
調べるほどに、すごく完成度が高いストーブだと思いました。
何よりも点火が楽で使用時に細かいことを気にせずに使えそうです。デザインや雰囲気を楽しむことも重要ですが、このストーブは手間をかけずに暖をとるといった目的にフォーカスした製品だと思います。
フジカ ハイペット
冬キャンプで使われている方が多いストーブです。大きめのタープでこれを 2 台持ち込んで、冬場でも T シャツでくつろいでいるすごい人もいます ^^;
主な仕様と参考価格( KSP-229-21C-J2R )
- 自然対流式 + 遠赤外線効果
- 燃料タンク一体型( 3.6 ℓ )
- 燃焼持続時間 10 〜 12 時間
- 点火方式 ライターやマッチなどを使った手動点火
- 暖房出力 2.5 KW
- 外形寸法 432(H) x 310(W) x 310(D)
- 重さ5.6 ㎏
- 耐震自動消火装置付き
- オプションで整流リング付きや防風ガラス管モデルも選択可
- 参考価格 ¥29,160(反射板付きモデル)
いいと思うところ
- 反射板付きモデルだと遠赤外線効果がパワーアップ
- 意外とコンパクト
- 天板が大きめなのでヤカンや鍋も楽に載せられそう
- 耐震自動消火装置がついているので安心
気になるところ
ここにあげるものは、いろいろなブログ記事や Q&A サイトをを調べた結果、自分が感じたことを書いています。暖房効果や使い勝手などは使用する人それぞれに感じ方が違うと思いますので、参考情報としてご覧ください。
- オプション(整流リングや防風ガラス管)なしモデルだと風に弱い
- メーカー専用ダイアルによる注文しかできないため購入が難しくなる時期があるらしい
- 価格が高め
中央のドームが赤く加熱されるので、自然対流に加えて遠赤外線効果もあり周囲のものや人も暖かくなります。また、以外とコンパクトなので持ち運びも楽になると思います。
ただ、風に弱いのでオプション(整流リング付きや防風ガラス管付き)を選ぶと、アラジンのブルーフレームが買えるくらいまで価格が上がってしまうのが悩ましいところです。
アルパカ
このストーブも冬キャンプでよく使われているようです。天板が大きいので、やかんや鍋も置きやすく使い勝手がよさそうです。
主な仕様と参考価格( TS-77 反射型)
- 方式 自然対流式 + 遠赤外線効果
- 燃料タンク一体型( 6 ℓ )
- 燃焼持続時間 時間 17 〜 18 時間
- 点火方式 ライターやマッチなどを使った手動点火
- 暖房出力 2.8 KW( 0.3 ℓ/h )
- 外形寸法 440(H) x 323(W) x 323(D)
- 重さ 6.7 ㎏
- 韓国製
- 持ち運びに便利な純正ケースが 2,600 円で買える
- 韓国国内仕様のため日本仕様( PSC対応製品)と違い耐震自動消火装置なし
- 2 重タンク
- 参考価格 ¥18,600(本体 ¥16,000 + 純正ケース ¥2,600)
いいと思うところ
- 反射板付きモデルだと遠赤外線効果がパワーアップ
- 意外とコンパクト
- 天板が大きめなのでヤカンや鍋も楽に載せられそう
- すごく暖かそう
- サイズピッタリの純正ケースが 2,600 円で買えるのは嬉しい
- お手頃価格
気になるところ
ここにあげるものは、いろいろなブログ記事や Q&A サイトをを調べた結果、自分が感じたことを書いています。暖房効果や使い勝手などは使用する人それぞれに感じ方が違うと思いますので、参考情報としてご覧ください。
- 耐震自動消火装置がないのはちょっと怖いかも
- 国産ではないので耐久性やメンテナンス性が少し不安
- フジカ ハイペットとすごく似ているのがいろいろな意味で不安( 同じアルパカの TS-231 なんかは見間違えるほど)
見た目からもフジカ ハイペットをかなり意識した製品だと思います。そのせいか、いいなと思うところがほぼ同じになりました。
いいところを取り入れてお手頃価格で販売しているのかなと思います。
さらに純正ケースを ¥2,600 という買いやすい価格で提供しているので付加価値も高くなっています。キャンプで持ち運ぶのにはすごく便利だと思います。
武井バーナー 501a
これを持っているとベテランキャンパー?みたいなイメージがあります。初めてみたときは真鍮製のタンクと見たことのないヒーターの組み合わせに目が釘付けになりました。
主な仕様と参考価格(武井バーナー 501a )
- 方式 自然対流式 + 遠赤外線効果
- 燃料タンク一体型( 2.6 ℓ )
- 燃焼持続時間 約 10 時間
- 点火方式 ライターやマッチなどを使った手動点火
- 暖房出力 最大 5.8 KW
- 外形寸法 370(H) x 190(W) x 190(D)
- 重さ 2.1 ㎏
- コンパクトで連続 10 時間使用できる
- ヒーターをはずすとバーナーとして使える
- 参考価格 ¥70,200
いいと思うところ
- なんといってもカッコいい(タンクは真鍮製!)
- 火力が強い
- 風にも強い
- 他の石油ストーブに比べてコンパクト
- 修理などのメーカーの対応が親切らしい
- 所有していると嬉しくなりそう
気になるところ
ここにあげるものは、いろいろなブログ記事や Q&A サイトをを調べた結果、自分が感じたことを書いています。暖房効果や使い勝手などは使用する人それぞれに感じ方が違うと思いますので、参考情報としてご覧ください。
- 点火に手間がかかる(プレヒートが必要)
- メンテナンスも大変そう
- 持ち運び用のケースとかメンテナンス工具、換えのパーツなど追加分の出費が大きそう
- 稼働中の音が大きいので静かなキャンプをしたい場合は難しいかも
- お値段がハイスペック
バーナーがベースということもあって、他の石油ストーブとはだいぶ違う造りです。真鍮製のタンクに圧力計やポンピングのハンドルがついてます。プレヒートのバナーもカッコいい。
そして、バナーの上には 2 つのドーナッツ型のヒーターがついています。青いバナーの炎の上で赤くなったヒーターの輪が浮かび上がる様子は最高です。
ただ、他のストーブに比べて運用に手間がかかるのは確かだと思います。
ゴーッ(シューかな)という音も好きな人にとってはそれが魅力になるのですが、静かな湖畔で静寂を楽しむとか、川の流れの音を聞きながら過ごしたいといったときは向いていません。
個性的なストーブゆえに、いいと思うところも気になるところもたくさん出てくるのだと思います。
自分にとって、いつかは手に入れたい一品です。
次回は 5 つのストーブから一つを選びたいと思います
一つひとつ見ていったところ、かなり記事が長くなってしまいました ^^;
今月( 2 月)中にキャンプデビューするという目標がありますので、今回調べたことをもとに、できるだけ速やかに購入するストーブを決めたいと思います。
次回の目標「考え込みすぎないで 1 台に絞る」
がんばります。
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