「 2 度目のキャンプはとても穏やかでした(本栖湖 浩庵キャンプ場)1 / 2 」からの続きです。
目次
日も落ちてきました
18 時を回ると、だいぶ日も落ちてきて周りの景色の色が変わり始めました。バーベキューランチで少しビールを飲み過ぎてしまったので、酔い覚ましも兼ねてカメラ片手に散策に出かけました。
富士山に積もっている雪も少しオレンジ色になっています(林間サイトから撮影)。
林間サイトから少し急な斜面(一応、道はありました)を下って、湖畔サイトに出たところです。本栖湖の湖面が穏やかです。
右の方を見ると、色とりどりのカヤックが整理されて置かれていました。
湖畔サイトで湖の水際で撮影した富士山です。
湖畔サイトから整備された道を歩いて林間サイトに戻ると、 出かけたときよりだいぶ暗くなっていました。
この頃から、急に気温が下がり始めました。
そろそろ、前回できなかったキャンプの楽しみのひとつ ”焚き火” の時間です。
焚き火開始です
周囲も大分暗くなり、少しずつ星が見えだした頃にはかなり肌寒くなってきました。時計を見ると 18 時、「そろそろ焚き火にしますか!」の声で開始です。
何本か薪をくべて、火が強くなってきたところでバーベキューで使った網を焼き切ります。
炭だけの時も暖かかったのですが、薪が燃え始めると熱の届き方が変わってきます。気温は下がっていくのですが、焚き火のおかげで温まり、また一缶開けて和んでいます。
焚き火とは関係ないのですが、テーブルの上に載っているパソコンは iPhone でディザリングしてネットに繋いでいます。山奥なので 4G( 自分は au です) は入らないかと思っていたのですが普通に使えました。前回のふもとっぱらキャンプ場でも 4G が感度良好でした。キャンプ場ということで通信環境の整備が進んでいるのかもしれません。
19 時になると完全に日が落ちて、明かりはランタンと焚き火だけになりました。どんどん薪をくべて焚き火三昧です。
焚き火台(ロゴス ピラミッドグリル EVO-M )を組み立てるときに、グリルの鉄板が薄かったのでちょっと心配だったのですが、実際は薪をたくさんくべて、かなり激しく燃えていてもまったく問題ありませんでした。
この時の気温ですが、19 時 20 分頃でだいたい 9.5℃ くらいでした。
内気温と外気温が微妙に違いますが、本体と外部センサーの位置の違いということで多めに見てください ・・・。
しかし、いくつになってもボーッとパチパチ燃える火を見ていると、気持ちが落ちついて幸せな気分になります ^^
シェフがディナーを作り始めました
焚き火で温まって、ビールを 2 缶くらい開けたところで O さんが動き始めました。
車から何やら装備を取りだして、カチャカチャと組立始めます。しばらくすると、テーブルが 3 つ付いているスタンドが立ち上がり、右側にツーバーナーのコンロが設置されました。
よく、キャンパーのみなさんのブログで見るキッチンテーブル + ツーバーナーコンロが出現しました。すごいなぁ、いいなぁと思いつつ、ちょっとだけネットで調べたら 2 つ合わせると結構いい値段に ・・・。しばらくは家庭用のカセットコンロでいくことにします。
まずは 1 品目のサラダ(多分)の調理開始です。
前回のキャンプでは “パリパリサラダ” が主役になりましたが、今回はこの “チップスサラダ” が活躍するそうです。しかし、シェフ( O さん)は本当にいろいろ知ってます。
そして 2 品目、これはわかりやすいです。多分、いや絶対に煮込みハンバーグです。
2 品目を火にかけながら、3 品目を作り始めました。いいなー、2 バーナーいいなー、とぼやきつつ撮影中。
ソロキャンプで使う機会は少ないと思いますが、複数人でキャンプに行くときは料理の強い味方になってくれそうです。
料理からちょっと離れて、明かりの話を・・・。
今回は完全に日が落ちてから夕食の準備に入ったので、当然周囲は真っ暗でした。
そこで、メインのガスランタンとは別にスクリーンタープのキャノピーにジェントス SOL-036C をかけて、キッチンの上にはジェントス SOL-144S を置いて手元を照らすようにしたところ、十分な明るさが確保できました。
実際にキャンプに来て、光量の違うランタンを複数使うことによって作業がしやすくなるというのがよくわかりました。
ディナー&宴会です
底に “チップスサラダ” が敷いてあって、その上にトマトやきゅうりなどが載っているサラダです。この状態でだいぶ時間が経っていたのですが、まだ十分にパリパリ感がありました。
野菜だけだと水っぽい感じが強くなってしまいますが、“チップスサラダ” が入ることによって歯ごたえが変わり、ビールにもよく合うサラダになっていました。
メインディッシュの 1 つ目の煮込みハンバーグです。
鍋の中でハンバーグを焼いて焦げ目をつけ、ワイン・トマトピューレ・デミグラスソース等を加えてコトコト煮込んでいました。ニンジン・きのこなどの野菜もたくさん入って具だくさん。体が温まる料理でした。
この料理は “アヒージョ” という名前だそうです。きのこや海鮮、鶏肉等をオリーブオイルで短時間グツグツ煮る料理のことを言うそうです(ちなみにゆっくり煮る料理は “コンフィー” と言うそうです)。
大人二人ですので、テーブルの上には各種ボトルが並びます(一番右の醤油は見なかったことにしてください ^^; )。
こうして、のんびりとディナー&宴会を開いていたのですが、途中から O さんのキャンプ仲間のお二人が遊びに来てくれて 4 人での焚き火となりました(追加の薪やミネラルウォーターの差し入れ、ありがとうございました)。
幕内に入ってホッと一息(石油ストーブはやっぱり暖かかったです)
夜も深まり、春先とはいえ大分冷え込んできたので、テーブルをスクリーンタープ内に移しました。幕内に入ったばかりの気温はこんな感じです。
ちょっと見にくいですが、外気温が 4.8℃、幕内気温が 12.8℃ です。キャノピーはずっと開いたままでしたが、幕内の一番奥にフジカハイペットを置いておいたので入ったときにはかなり温まっていました。
そして、キャノピーを閉じてから 30分 くらい経過したときの幕内外の温度です。
外気温が 0.3℃ 下がり、幕内気温が 6℃ 上がりました。ここまで幕内温度が上がると、上着を脱いで自宅で普通にくつろぐ感じで過ごせました。
春キャンプになってしまいましたが、ようやく冬キャンプで予定していた「スクリーンタープ + 石油ストーブ」の組み合わせを試すことができました。
外気温 4.5℃ で風がないときに幕内温度が 18℃を越えるところまで上がりましたので、外気温が 0℃でも、風さえ強くなければ 15℃ くらいは期待できそうです。風が強いときは足下が寒くなりそうですが、電池式のサーキュレーターなどを併用すれば若干改善されるかもしれません。来年の冬キャンプシーズンが楽しみです。
少しだけ、幕内の様子を紹介します。男二人のキャンプですので、基本的にすごくシンプルです。オシャレでかわいいものはなく、食べ物とお酒と寝具くらいです。
入り口(キャノピー側)から見た幕内の様子です。
奥からキャノピーの方を見た幕内はこんな感じです。
午後から飲み続けていたせいか、暖かい幕内に入って落ちつくと一気に眠気が襲ってきてしまい、軽く 1 時間ほど飲んで就寝となりました。O さんはまだまだ元気で飲み足りない様子でしたが・・・(すいません -> O さん)。
朝の富士山がきれいでした
朝、7 時前に目が覚めたときの幕内外の温度です。
起きる少し前に石油ストーブの燃料が切れたようで、幕内温度が少し下がっていました(幕内の換気はしっかり行った状態で就寝しています。もし、実施される場合は十分に対策をとった上で自己責任にてお願いします)。
穏やかな朝の光の中、カメラを片手に林間サイトを散策しました。
林間サイトから見る、朝の富士山です。ちょっと小さめの傘をかぶっていました。
一晩お世話になったスクリーンタープ、ロゴス インセクトスクリーン 3538 です。今回は好条件の中、本来の性能と機能を発揮して活躍してくれました。特にフレームが入ったキャノピー部分が素晴らしく、中央に LED ランタンをかけられたり、開閉が楽だったり、幕内が広く感じられたりとメリットが多かったです。
林間サイトということもあり、地面をよく見ると松ぼっくりもたくさん落ちていました。
松ぼっくりも近くで見ると、なんだか洗練された形に見えてきます。
炊事場の方に歩いて行くと、浩庵キャンプ場で管理(多分)しているボートが置いてあります。
こうして近くで見ると、大きな魚?のようにも見えます。もう少し暖かいシーズンになると、このボートが活躍しそうです。
炊事場からサイトに戻るとき、朝日が林間サイトの木々を照らしていて、地面に伸びる影がきれいでした。
散策を終えてサイトに戻ると、O さんが朝食の準備をしてくれていました。
今回のモーニングもお世話になってしまいました
サイトのキッチンのまな板には、切りかけのアボガドや解凍したエビ、カット野菜が並んでいました。材料もそうですが、実は 2 種類のナイフも気になったりしていました。刃の形状が違うので使い分け?
そして、四角い凹んだ鉄板の上にパンを載せて、その上に揃えた材料を積み上げます。”載せる” ではなくて、”積み上げる” という感じです。
写真を撮り忘れてしまったのですが、パンと材料を積み上げた 2 つの天板を上下で合わせて、挟み込むような形でロック後、バーナーで焼いていました。
鉄板をひっくり返しながら数分間焼いてロックをはずします。トーストになったパンの間に、火が通って馴染んだ材料がサンドされていました。
これは “ホットサンド” という料理で、挟んだ鉄板は “ホットサンドメーカー” と言うそうです。キャンパーのみなさんなら、どなたでも知っている料理とのこと ・・・。
あとは、挽いてもらった豆(これもやってもらってます)でコーヒーを煎れて、
モーニングの完成です(自分はコーヒーをドリップしただけです ・・・ )。
パンに挟むときは “積み上げる” くらいにボリュームのあった具材ですが、ホットサンドメーカーで焼き上がったあとは、ちょうどいい厚さになっています。
味の表現が難しいのですが、食べている間にある具材の味が出現しては消え、また別の具材の味が出現したりします。エビおいしいなと思っていると、あっこれは照り焼きの肉だ!といった感じです。
それぞれの具材の味が絶妙なバランスで感じられる料理でした。
のんびりと撤収作業
モーニングを食べたあと、一息ついてから撤収作業に入りました。スクリーンタープ内のコットやイスを片付けて、ゴミの整理、サイト周辺に置いた荷物を片付けていきました。
まわりのキャンパーさんも、テントの裏面を干したりしていました(まだ、ノンビリしている方もいらっしゃいますが ^^; )。
スクリーンタープ以外の片付けが終わったところで、O さんと記念撮影。
今回もいろいろなことを教えていただき、そしてまた、おいしいキャンプ料理を作っていただきほんとうにありがとうございました。
振り返って
キャンプデビューは予想外の大雪と強風、2 回目(今回)は正反対の穏やかなキャンプ日和という、まったく違った体験を 2カ月の間にすることができました。
あたりまえのことですがキャンプは自然が相手なので、自然の気まぐれによってキャンプの内容が大きく変わってきます。十分な計画と準備をしても、ちょっとした天候の変化で計画通りに行かなくなることも多いかと思います。
たった 2 回の経験ですが、差がありすぎるキャンプだったのでそんなことを強く感じました。
でも、自分の中ではこの 2 回のキャンプはどちらも満足していて、 “どう変化するかわからない天候” もキャンプの楽しみの 1 つかなと思い始めています。
次回はいよいよソロキャンプデビューを目標にしています。4 月は GO OUT JAMBOREE 2015 に行く予定ですのでそのあとになりますが、そろそろ O さんから独り立ちして自分だけでキャンプに行ってみたいと思います。
さて、準備、準備 ・・・。
こんにちわ。中1の息子、5歳の息子の4人家族です。私たちは今年の秋からキャンプデビューをしようと思っていて、テント選びをしている最中です。様々なことを考えて、ロゴス(LOGOS)
NEOS PANELドゥーブル540NA-AE マット・シートセット【別注モデル】か、スノーピークのアメニティドームを検討しています。調べれば調べるほどわからなくなって悩みます。主に、高原、湖畔キャンプをしたいと思っています。何か、アドバイスをいただけたらと思います。^0^
三好さん、こんにちわ!コメントありがとうございます ^^
テント選びのご相談をいただけるなんて、すごく嬉しいのと同時にちょっと緊張しています。
つたない経験からになってしまいますが、もし自分たちだったらと考えたイメージをお伝えします。
私はアメニティドームSとロゴスのインセクトスクリーン3538( PANEL システム有り)を使用していますので、そこからフィードバックできそうな点もお知らせしますね。
〇アメニティドームと PANEL ドゥーブルの検討
まず
・人数はご夫婦と中 1 と 5 歳 の息子さんで 4 人
・今回からキャンプデビュー
・季節は秋(で高原、湖畔キャンプ)
で、寝室、リビング、設営、価格、その他(私の経験から)で考えてみます。
<寝室>
アメニティドームも PANEL ドゥーブルも 270㎝ x 270㎝ と寝室の広さは同じですね。この中に 4 人で寝ることになるのですが、1 人のお子さんが 5 歳であれば、それほどストレスなく寝ることはできると思います。
メーカー公表値(アメニティドームは大人 2 人 + 子供 3 人、PANEL ドゥーブルは大人 4 人)はかなりきつい状態で寝た場合なので、実際には一人分引いた人数で考えた方がいいのですが、子供さんが小さいので大丈夫かと思います。
アメニティドームはキャンプ用品のコーナーに展示(設営)されていることが多いので、実際に見に行かれると 4 人で寝るときのイメージがつかめると思います。
<リビング>
アメニティドームの場合はタープを追加設営してリビングに、PANEL ドゥーブルの場合はリビングエリア〜 PANEL の下までがリビングになるかと思います。
アメニティドームのキャノピーもリビングに使えますが、4 人ではちょっと小さいのとロースタイル(ローテーブルやローチェアのスタイル)限定になります。ただ、タープを追加設営した場合の開放感はすばらしいものがあるのでちょっと悩んでしまうところでもあります。
<設営>
私が使っているのは アメニティドームS ですが、取説を見るとほぼ同じなのでそれをベースに紹介します。
個人の感想になりますが、アメニティドームの設営は慣れないと時間がかかります。取説の手順の文章と掲載されている図の位置が(私にとって)わかりにくくて、仮設営のときには 1 時間くらいかかってしまいました。ですので、もしアメニティドームを選択される場合は本番の前に必ず仮設営をしてみることをお勧めします。
PANEL ドゥーブルの方は設営の経験がないので、今はお伝えできることがありません(すいません)が、私がロゴス製品の検討をするときに参考にさせていただいてるこちらのサイト(http://makanao.naturum.ne.jp/e2289001.html)にヒントがありそうです。
<価格>
“NEOS PANELドゥーブル540NA-AE マット・シートセット 別注モデル” を見させていただいたいのですが、これ、素晴らしいコスパですね。純正グランドシートと純正インナーマットがついて、税込み 42,800 円ですか @@
2013 年モデルとのことですが、PANEL システムも搭載されているので使いやすいと思います。
アメニティドームも価格から考えた品質のコスパはすごくいいと思います(品質が価格を大きく上回っている気がします)。アメニティドーム + 純正マットシートセット = 32,184 円 + 14,904 円 = 47,088 円。キャノピーをリビングとして使う場合は、別途アップライトポール 5,724 円が必要なので 52,812 円ですね。一般的なサイズのタープを別に設営する場合は +30,000 円 〜 40,000 円くらいかかります(スノーピークで揃える場合)。
手軽にリビングまで手に入れることを考えると PANEL ドゥーブル、追加コストはかかるけど開放的なリビングが欲しい場合はアメニティドームになりそうです。
<その他>
私はまだまだキャンプ経験は浅いのですが、自分のアメニティドームSやインセクトスクリーン3538 を使ったり、他の方のテントに入らせていただいて感じたのは “ テントやスクリーンタープの中で立てる(腰を曲げずに)とすごく楽” ということがあります。最近ちょっと腰の調子が悪い ^^; のもありますが、何かをするときに動きやすい(特に着替えとか)ので体に負担がかかりにくいです。
ですので、この点を考えると PANEL ドゥーブルの方がテントの中では楽に動けると思います(自分の場合なので、決してアメニティドームを否定するつもりではないです)。
〇自分たちだったらどちらを選ぶか
簡潔に書こうと思っていたのですが、すごく長くなってしまってすいません。
で ^^; 今の自分たちだったらどちらを選ぶかと考えると “NEOS PANELドゥーブル540NA-AE マット・シートセット 別注モデル” になります。理由は
・寝室とリビングの天井が 約 200㎝ と十分に高いので大人でも中で立つことができる
・リビングが広い( 270㎝ x 270㎝、出入り口は 225㎝ )
・PANEL システムがとっても便利(インセクトスクリーン3538 で実感しました)
・高原(林間サイト)ではフルクローズ&サイドメッシュにして虫の侵入に対応できる
・別途タープが必要ない
になります。でも、これだけだと偏ってしまうので心配だと思う点も書くと
・設営が大変かもしれない(構造が複雑そうでキャンプデビューだと大変かも)
・テント生地の質感やポールの強度は十分か?(アメニティドームの質感と品質は素晴らしいです)
・強風時の強度は十分か?(湖畔では風が強いことも多いので ・・・ ちなみにアメニティドームは本当に風に強いです)
ということがあります。まあ、これらの不安な点も含めて PANEL ドゥーブルの選択となったのですが ^^
以上、長くて読みにくくなってしまったかと思いますが、少しでも三好さんの参考になれば幸いです。