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寝具の検討(1)まずはシュラフ(寝袋)を選びます

シュラフ(収納時)

冬キャンプにはシュラフ(寝袋)が重要なアイテムになってきます。外気温は氷点下、テントやタープ内でも 0℃ 〜 5℃ は普通、標高が高いところでは室内でも普通に氷点下になるそうです。

そんな冬キャンプで震えずに眠れるシュラフを探してみました。

冬キャンプで使うシュラフ

ネットで “シュラフ” を調べてみると、シーズン別・形・素材などの違いで実に多種多様な製品が販売されていて、一つひとつ見ていくのはかなり大変でした。

そこで、もう少しキーワードを追加して “シュラフ” と “冬キャンプ” で調べると、対応温度や形などの条件が絞られてきて、だいぶ検討しやすくなりました。

対応温度

シュラフを販売しているメーカーを調べていて、対応温度の表記がメーカー間で統一されていないことがあるのに気づきました。

シュラフの対応温度と測定方法がメーカーで違うことがある

例えば「一般的な男性が快適に寝ることができる温度域」のことを、あるメーカーでは “下限温度” 、他のメーカーでは “最低使用温度”、さらに別のメーカーでは “使用可能限界温度” と表現の仕方が違う場合があります。

また、今の例のように同じ意味を示していても、そこで示される温度の測定方法がメーカー間で違っていることがありました。

車の燃費やノートパソコンのバッテリ持続時間などのように、統一した測定基準で表示してくれると見やすいのですが ・・・。

対応温度の統一規格表示が広がりつつあるようです

ただ、最近は EN(ヨーロピアン・ノーム)という EU 諸国の統一規格で表示しようという動きが広がっているようです。

EN13537 という温度表示で次のような基準になっています。

快適温度 コンフォート 代謝が低く、寒さにあまり強くない人*1がリラックスした姿勢(仰向けなど)で快適に寝ることができる温度域。
下限温度 リミット 代謝が高く、寒さに強い人*2がシュラフの中で丸くなり、快適に寝ることができる温度域。
極限温度 リスク 代謝が低く、寒さにあまり強くない人*1がシュラフの中で丸くなり、震えながらも 6 時間までは耐えることができる温度域。

*1 一般的な女性( 25 歳・60 ㎏・160 cm )を基準とする
*2 一般的な男性( 25 歳・70 kg・173 cm )を基準とする

測定方法も次のように決まっています。

温度センサーとヒーターをセットした人形に下着を着せてシュラフに入れ、人工気象室(温度や湿度をコントロールできる設備)に設置する。人工気象室の状態を変えながら人形の表面温度のデータを取り、測定基準に照らし合わせて快適温度・下限温度・極限温度を判定する。

細かいことを言えば、同じ年齢でも体力がある人とない人とか汗をかきやすい人とそうでない人など、人形ではシミュレーションできないこともあったりします。

でも、各メーカーが同じ基準で測定を行い温度表示をしてくれるのは、製品を比較する上でとてもわかりやすくなるので、購入する側としてはすごく助かります。

冬キャンプで必要なシュラフの対応温度は?

では、冬キャンプではどのくらいの対応温度が必要になってくるのでしょうか?

さきほど紹介した EN13537 という統一規格でも「寒さにあまり強くない人」とか「寒さに強い人」など、使用する人の基準によって対応温度の判定が変わってきますが、ここでは “快適” というキーワードを重視して

快適温度(コンフォート)

を基準に考えていきたいと思います。

キャンプに行く前は天気予報を確認すると思いますが、寝るときのことを考えて “最低気温” は必ずチェックすると思います。

ところが、メーカーが表示している “快適温度(コンフォート)” が天気予報の “最低気温” と同じなら安心して眠れるかというと、そうではないらしいのです。

よくキャンプをされている方のブログやキャンプの解説サイトを調べていくと、

快適温度(コンフォート)= 最低気温 – 5 ℃ 〜 10 ℃

が目安となっています。

代謝が高くて寒さに強い人は「快適温度(コンフォート)= 最低気温 – 5℃ 」
代謝が低めで寒さに弱い人は「快適温度(コンフォート)= 最低気温 – 10℃ 」

くらいで判断するといいようです。

例えば、天気予報で最低気温が 0 ℃ だった場合

代謝が高くて寒さに強い人は快適温度(コンフォート)が -5 ℃(最低気温 0 ℃ – 5 ℃ )
代謝が低めで寒さに弱い人は快適温度(コンフォート)が -10 ℃(最低気温 0 ℃ – 10 ℃ )

と表示のあるシュラフを選べばいいことになります。

自分の場合、寒さには強くもなく弱くもない(普通です)ので、

快適温度(コンフォート)= 最低気温 – 7 ℃

くらいで考えようと思います。

シュラフの形

シュラフは大きく分けると

  • マミー型
  • 封筒型

があります。形も特徴もだいぶ違いますので比較してみました。

マミー型 封筒型
シュラフ(マミー型) シュラフ(封筒型)
いいところ

  • 封筒型に比べて収納がコンパクト
  • 封筒型に比べて軽い
  • 寒い時期のキャンプにも強い
いいところ

  • 布団に似ているので圧迫感が少ない
  • 夏場のキャンプで使いやすい
  • 手頃な値段の製品が多い
気になるところ

  • 動ける範囲が少ないので圧迫感がある
  • 封筒型より温度調節がしにくい
  • 寒さに強いものは価格が高い
気になるところ

  • 保温力が低いので寒い季節には不向き
  • 収納時に大きい
  • 重い製品が多い

“寝やすさ” という点からみると、封筒型の方が優れています。

形と構造から見ても布団をコンパクトにしたようなもので、ジッパーを完全に外してしまうと敷き布団と掛け布団のように分かれてしまう製品もあります。

また、封筒型の方が幅が広いので中で自由な姿勢をとることができて寝返りもうてます

一方、マミー型の方は細い筒型の袋になっていますので、封筒型のように自由な姿勢をとることは難しくなります。しかし、その分からだとの密着度があがるためにシュラフ内の保温効果が上がります

マミー型はシュラフから出ているのは顔の一部だけという使い方ができるために、熱の保持力が高く、寒さに強いものはほとんどがこの型の製品になっています。

今回は冬キャンプで使うシュラフを探していますのでマミー型を検討対象にします

ダウンか化繊か

シュラフの素材はダウン(羽毛)か化繊(化学繊維)に分かれます。

キャンプのスタイルに合わせて、それぞれの素材の特徴が活きるような選択をしようと思います。

ダウンの特徴

ダウンのメリットは

  • とにかく軽い
  • 収納時にとてもコンパクトになる
  • 保温性が高い
  • 柔らかくて寝心地がいい

デメリットは

  • 水に弱い(湿気ると急激に保温力が低下する)
  • 一度濡れると乾くのに時間がかかる
  • 洗濯と保管方法がデリケート(専用洗剤使用、少し膨らんだ状態で保管が必要)
  • 価格が高い

軽くてコンパクト、寝心地がよくて暖かい!といいことが多いダウンですが、その分慎重な扱い方が必要になります。

連泊の登山などで使うには軽くてコンパクトというのが最大のメリットになりそうですが、オートキャンプではそれほど影響はありません

ただ、使われている方のブログを拝見すると寝心地がかなりよさそうで、持ち運びできる羽毛布団だと思えばそれもよくわかります。

化繊の特徴

化繊のメリットは

  • 洗濯が楽(普通に洗える)
  • 水に強い
  • 同じ対応温度ではダウンより価格が安い
  • 保管にあまり気を使わなくてもよい(収納したまま保管できる)

デメリットは

  • ダウンより重い( 1.5 〜 2 倍は重い)
  • ダウンより大きい(同じ対応温度では一回り大きい)

化繊の特徴はとにかく重い・大きいということです。

ダウンと同じ対応温度にするためには、それだけ多くの化繊が必要になるということみたいですが、化繊も年々改良されつつあり、少しずつですがダウンに近づいているようです。

 

ダウンと化繊のどちらが欲しいかといえば、軽くてコンパクトで寝心地のいいダウンです。

しかし、オートキャンプで使うという前提があるので、軽い・コンパクトというメリットはあまり活きてきません。

水にも強くメンテナンスも容易、さらに同じ対応温度ではダウンより安くなるということも考えて、今回は化繊のシュラフを選択することにしました。

購入製品を決定

ここまでの検討で今回購入するシュラフの条件は

  • 対応温度は「快適温度(コンフォート)= 最低気温 – 7 ℃*3
  • シュラフの形は「マミー型」
  • シュラフの素材は「化繊(化学繊維)」

ということになりました。

対応温度ですが、冬キャンプでスクリーンタープ内の最低気温を 0 ℃*4 と設定すると

0 ℃ – 7 ℃ = -7 ℃

となります。よって、快適温度(コンフォート)が -7 ℃ 以下を目安にします。

 *3 この -7 ℃ は自分の場合です。詳細は前項目の「冬キャンプで必要なシュラフの対応温度は?」をご覧ください。
*4 スクリーンタープ内の最低気温が 0 ℃ を下回りそうな場合は、十分な換気を行いながら一酸化炭素警報器などを併用して暖房器具を使用する予定です。

選択した製品

各メーカーの製品仕様や冬キャンプをされている方々のブログを参考にしながら検討して、次の製品を選択しました。

mont-bell(モンベル) バロウバッグ #0

mont-bell_モンベル__バロウバッグ__0_1121270

  • 総重量:2,179 g
  • 収納サイズ:径 22.8 ㎝ x 45 ㎝( 14.9 L )
  • 快適温度(コンフォート): -7 ℃
  • 下限温度(リミット): -14 ℃
  • 撥水加工:超耐久撥水加工
  • 価格:¥19,500 + 税(モンベルオンラインショップ)

対応温度はギリギリですが、その他の条件は大丈夫かと思います。

価格ですが、他社も含めて同じ対応温度のダウン製品を探すと ¥30,000 〜 の価格になります。やはり、ダウン製品は化繊よりも高価でした ・・・ でも、いつかは欲しいです ^^;

それから、この製品を選んだのには最初の条件に加えて一つ大きな理由があります。

この製品を選んだ最大の理由

前項目の「シュラフの形」でも検討しましたが、冬キャンプで使うシュラフは対応温度の点からマミー型になります。

しかし、マミー型ですごく気になっていたのが「動ける範囲が少ないので圧迫感がある」ということでした。動ける範囲が少ないからこそ、体とシュラフに密着感が生まれて保温力が増すので仕方がないことなのですが、寝返りも打てない製品も多いそうです。

ところがモンベルは密着感を維持しながら動ける範囲を広げるという相反する課題を解決する仕組みを開発しました。

それが、スーパースパイラルストレッチシステムです。

モンベル_スーパースパイラルストレッチシステム

この仕組みのおかげで、使用中もシュラフの中で比較的楽に体を動かせるようです。もちろん、寝返りも ^^

自分は寝ている間によく体を動かしている(奥さんの証言です)ようなので、あまり体を動かせないようだと睡眠中にストレスを感じてしまいそうなので、このシステムが搭載された製品にしました。

実際に使ってみるのが楽しみです。

次に検討する寝具

調べることがたくさんありましたが、ようやく冬キャンプ用のシュラフが決まりました。

シュラフの次はキャンプでベッドとなる “コット” を検討したいと思います。

コットは冷たい地面から寝ている自分を遠ざけ、支えてくれる大事なアイテム。

しっかりと検討したいと思います。

 

 

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