前回の検討でスクリーンタープに求めるものがはっきりしたので、いよいよというか、やっとというか具体的な製品を選んでいきたいと思います。
目次
条件による絞り込み
まず、欲しいスクリーンタープの条件は次のとおり。
- 一人でできるだけ簡単に設営・撤収できること
- 十分な「寝る・食事をする・くつろぐ」スペースがとれること
- フルクローズできること
- 普通の風雨に耐えること
- 最低でも数シーズンは使える強度があること
最初は上の条件から順に探していけば、少しずつ製品が絞られてくるのかなと思っていたのですが、いざ調べ始めると 1 番目の
一人でできるだけ簡単に設営・撤収できること
という条件だけで、いくつかの製品に限定されてくることが分かりました。また、この条件は今回のキャンプスタイルでスクリーンタープに求める最も重要なことなので慎重に検討しました。
一人で簡単に設営・撤収できそうなスクリーンタープ
そもそもスクリーンタープやテントは一人で設営・撤収できるのか?
大きさにもよると思いますが、実際のところスクリーンタープって一人で設営と撤収ができるものなのか、先人の方々のブログや Yahoo 知恵袋、OKWave、さらに Youtube の動画などを懸命に調べました。
実にいろいろな意見や質問に対する回答、実際の設営と撤収の動画がありました。そして、自分なりにそれらの情報をまとめた結論は
慣れれば大抵のスクリーンタープやテントの設営は一人でできる
ということになりました。実際に大型のスクリーンタープやロッジ型のテントを一人で立ててしまう方もいらっしゃいました。
ですが、それができるようになるまでには多くの経験の積み重ねと、ある程度のセンス(向き不向きも含めて)があって初めてできることなのかと。
ですので、あまり経験に左右されずに一人で設営・撤収できそうなスクリーンタープに絞って探しました。
現在購入できる 5 つの製品に絞り込みました
キャンプ用品も毎年モデルチェンジが行われているようで、調べているときに「これいいな!」と思っても、すでに販売終了となっているものがたくさんあります。
ですが中古品やオークションで買うとなると、やはりそれなりのリスクが発生するので、現時点(2015 年 1 月下旬)で正規に購入できる製品のなかから 5 つに絞ってみました。
Coleman(コールマン)スクリーンキャノピージョイントタープ2
- サイズ:使用時 320cm x 340cm x 215cm(h)、収納時 直径約 23cm x 82cm
- 重量:約 12.8Kg
- 耐水圧:約 1200mm
- 特徴:タープは75Dポリエステルタフタ(UVPRO、PU防水、シームシール)、4 面フルクローズ可能
- 参考価格:¥28,800
キャンプ用品最大手コールマンのスクリーンタープです。この製品は他の 4 つと違って、簡単設営のための機能はついていませんが、ブログ記事や Youtube の動画から判断して、少し慣れれば一人でも立てられそうだと思い候補に入れました。
室内のスペースも十分で、高さも大人が十分に立って行動できます。”コールマン” の製品という安心感と買いやすい価格がメリットです。
eSPORTS オリジナル ALST-300
- サイズ:使用時 300cm x 300cm x 210cm(h)、収納時 直径約 20cm x 135cm
- 重量:約 7.3Kg
- 耐水圧:1000mm
- 特徴:骨組み組み立て不要のワンタッチ 90秒設営、4 面フルクローズ可能、フルメッシュ、2 面オープン(ダブルキャノピー)、UPF50+ の UV カット加工
- 参考価格:¥12,800
eSPORTS とは岐阜県に本社があるスポーツ・アウトドア・健康用品および健康食品の総合ショッピングサイトを経営する会社で、このスクリーンタープは自社で開発した完全オリジナルの製品とのこと。
製品の売りは、やはり骨組み組み立て不要のワンタッチ90秒設営だと思います。室内のスペースは一人ならテーブル、コット、荷物等をおいても十分だと思います。
そしてなんといっても ¥12,800 円という価格にインパクトがあります。
DOPPELGANGER OUTDOOR(ドッペルギャンガーアウトドア) TT5-205
- サイズ:使用時 310cm x 310cm x 225cm(h)、収納時 直径 約 20cm x 135cm
- 重量:7.9Kg
- 耐水圧:800mm
- 特徴:タープ上部のロープを引っ張るだけのワンタッチ設営、ワンタッチコネクタブルテント T5-206 と連結可能、タープ側面 2カ所をキャノピーとして使用可能(ダブルキャノピー)、4 面フルクローズ可能、UPF30+ の UV カット加工
- 参考価格:¥17,500
ドッペルギャンガーというと自転車というイメージが強かったのですが、”ドッペルギャンガーアウトドア” というアウトドアブランドも展開しているようです。
製品全般のコンセプトがおもしろくて、「簡単だからだれでもできる。」「家でも使えるから、ときどきしかアウトドアをしなくてもコスパが高い」「雑貨みたいに持っているだけで楽しいし、おしゃれ感覚でも使える。」というもの。
この製品もそのコンセプトを反映していて、タープ上部のロープを引っ張るだけのワンタッチ設営という簡単設営の機能が搭載されています。他のメーカーではなかなか見ない蛍光色のカラーバリエーションも楽しいです。
室内のスペースと高さも十分で、価格も 2万円を切るなどコストパフォーマンスが高そうなスクリーンタープです。
Quechua(ケシュア)BASE SECONDS
- サイズ:使用時 225cm x 225cm x 190cm(h)、収納時 直径 85cm
- 重量:6.4Kg
- 耐水圧:1000mm 以上の耐水圧試験をクリアできるように設計
- 特徴:専用収納袋から取りだして 10秒で広がり 2分以内で組み立て可能、コツを掴めば 2分以内で折りたたみが可能、4面フルクローズ可能、風がなければペグなしでも使用可能、2つ以上の BASE SECONDS をつなげて使うことも可能、UVB98%、UVAで最大 95%をカット
- 参考価格:¥24,480
このメーカーは、とにかく簡単設営を追求している感じがします。テントポールもフライシートもなく、放り投げるように広げるだけで設営できてしまうテントも販売しています。
スクリーンタープも同じ考え方で開発されていて、丸くたたまれた状態から広げるだけでポップアップ式に展開するという凄さ。10秒で広がり 2分以内で組み立て可能とのこと。多分、今回選んだ 5つの製品の中で一番設営が簡単ではないかと思えます。
ただ、室内のサイズが他のスクリーンタープと比べると小さめなのが気になるところです。
LOGOS(ロゴス)Q-PANEL iスクリーン3535
- サイズ:使用時 350cm x 350cm x 225cm(h)、収納時 106cm x 21cm x 21cm
- 重量:約 10.4Kg
- 耐水圧:1600mm
- 特徴:クイックシステムで組み立て 3分、パネルルーフでキャノピー快適、4面フルクローズ可能、単体連結可能、車とリンク、ロゴス社製テント(一部の商品を除く)とリンク、UV カット加工で有害紫外線を約 90%カット
- 参考価格:¥36,420
クイックシステムといういかにも設営時間が短くなりそうな機能が売りになっています。ロゴスのWeb サイト見ると、”クイックジョイント” と呼ばれるシートと一体になっているポールを伸ばすだけでセットアップができると説明があります。
“簡単設営” という課題に対して、各社が独自のアプローチで取り組んで製品化しているのが興味深いです。
この製品は 350cm x 350cm と今回の 5 つのスクリーンタープの中では、室内空間が一番大きくなっています。このくらいの広さがあれば、だいぶ余裕があるので楽にくつろぐことができそうです。
次回は 5 つの製品を比較してみます
経験が少なくても一人で設営・撤収できそうなスクリーンタープという条件で 5 つの製品まで絞り込み、一つひとつの仕様と特徴を見てきました。
次回はこれら 5 つの製品について、その他の条件である
- 十分な「寝る・食事をする・くつろぐ」スペースがとれること
- フルクローズできること
- 普通の風雨に耐えること
- 最低でも数シーズンは使える強度があること
を含んだ、総合的な比較をしてみます。
・・・
早く注文したい気持ちをグッと抑えながら、冷静に比べていこうと思います ^^;
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