“薪を燃やす” というのはとてもシンプルなことなんですが、それをするための “焚き火台” は予想以上に個性豊かな製品が揃っていました。
目次
仕様
どのメーカーの焚き火台も特色があって目移りしてしまいがちだったので、価格 > 使いやすさ > 耐久性 > 機能という優先順位を設定して選んだのが “ロゴス ピラミッドグリル EVO-M” です。
総重量 | 約 2.3㎏ |
サイズ | (約)幅 36.5 x 奥行 36.5 x 高さ 21㎝ |
焼網サイズ | (約)幅 30 x 奥行 30㎝ |
収納サイズ | (約)幅 36.1 x 奥行 32.6 x 高さ 5.5㎝ |
主材料 | [ 本体 ] ステンレス [ スタンド ] スチール(クロムメッキ) [ 網 ] スチール [ 灰受け皿 ] 亜鉛メッキ鋼板 |
特徴 | ・灰受け皿 標準装備 ・焚き火、BBQ、ダッチオーブン料理、3 つの楽しみがこれ 1 台で OK! ・8 インチダッチオーブンが使用可能( ※ オーブン形状による制限あり) ・簡単!10 秒組み立て、10 秒収納 ・収納サイズは極薄コンパクト ・キャリーバッグ付き ・2 〜 4 人用 |
価格は 5,708 円( 2015 年 3 月時点)と数ある焚き火台の中でも買いやすく、設置と片付けが簡単にできるのが大きなポイントでした。
また、ショッピングサイトの口コミ情報やキャンパーのみなさんのブログを参考にしたところ、耐久性も予想以上に高そうでした。
さらに、オプションなしでバーベキューにも使えることがわかり、この焚き火台の購入を決めました。
パッケージ
あいかわらず、ロゴスのパッケージはうまいなぁと思わせるデザインなのですが、この焚き火台が届いたときの最初の印象は “軽っ!” というものでした。
ステンレス、スチール、亜鉛メッキ鋼板 ・・・、焚き火台なのですべて金属なのはあたりまえですが、それでも本当にこんなに軽くて大丈夫なのかな?と思えるほど軽く感じました。
薄いボール紙の仕切りで無造作に詰め込まれている感じを想像していたのですが、ひとつひとつのパーツはしっかりとビニール袋に入っており、丁寧に梱包されていたのが意外でした。
これから、アウトドアで高温の炭をくべられたり、ゴツゴツした太い薪をガンガン燃やされたりするといった、過酷な試練が待っている焚き火台とは思えない繊細な製品でした。
組み立て
ピラミッドグリルは以下のパーツで構成されています。
グリルとスタンドが折りたたみ式で、すべてのパーツがキャリーバッグに収まります。しかもまだ余裕があり、火バサミとか皮の手袋なども一緒に入れることができました。
まずはスタンドを用意します。下の写真はたたまれた状態です。
スタンドを立てて、ロゴスのロゴを正面にフレームを前後に引っ張ります。
引っ張るときは、こんなにフニャっとしていて大丈夫かな?と思ったのですが、下の形になって床に置くと予想外にしっかりしていました。
次に灰受け皿をセットします。フックの部分が灰受け皿の内側に折りたたまれているので、外に展開してスタンドのくぼみに引っかけます。
スタンドには両側に 2 箇所ずつくぼみがあるので、ちょうど灰受け皿のフックにピッタリとはまります。
グリルを用意します。グリルも基本的にスタンドと同じです。
真ん中の折り目を左右に広げます。
スタンドは下に広がる形、グリルは上に広がる形で上下対称になります。
灰受け皿をセットしたスタンドにグリルを載せて、ロストルをグリルの底にセットすればとりあえず完成です。
「とりあえず」というのは、バーベキューや焚き火などの用途に応じてセットするパーツが変わってくるからです。
3 つの使い方
ロゴスのピラミッドグリルは標準セットでバーベキュー、焚き火、ダッチオーブン料理ができます。
バーベキューをするときはロストルの上に炭などを置いて、下の写真のように焼き網を載せて使います。
焚き火をしたり、ダッチオーブンを使うときは焼き網をはずして使います。
ロストルを持ってみるとわかるのですが、かなりしっかりした作りなので、重い薪やダッチオーブンが置かれても問題なさそうです。
キャンプで使ってみました
2 度目のキャンプ地となる、本栖湖の浩庵キャンプ場でさっそく使ってみました。
キャリーバッグからパーツを取りだして組み立てます。
メーカーのキャッチフレーズでは 10秒組み立て、10秒収納となっていますが、キャリーバッグから取り出す時間まで考えると、さすがに10秒で設置するのは難しいです。
それでも 30秒もあれば十分に組み立てられるので、お手軽というのは間違いありませんでした。
炭を起こして食材を焼いてみました。2 〜 4 人くらいで焼きながら食べるには十分な大きさだと思います。焚き火台とは関係ないのですが、かなり大きく見えるカマは 500円の特価品で、今回の買い出しの当たり食材でした ^^
炭を起こすときにわかったのですが、灰受け皿とロストルの間に隙間があり、どの向きからも風が入るため、火起こしがすごく楽にできました。
バーベキューが一段落して、焚き火に移行中です。火が強くなってきたところで、網にこびりついている食材を焼ききっているところです。
どんどん薪をくべても焚き火台は安定していました。
組み立てるときにグリルの板の薄さを見てちょっと心配になったのですが、実際に数時間の間、薪を燃やし続けてもまったく問題はありませんでした。
見た目と違って、なかなかタフな焚き火台だと思います。
離れたところから見た焚き火台です。ちょっと小さく見えますが、十分に暖かかったです。
6 時間くらい焚き火を続けていて気づいたのですが、長時間焚き火をしていると灰受け皿が灰で一杯になり、ロストルとの隙間が埋まってしまうようです。
焚き火を続けるのなら問題ないと思いますが、焚き火を中断してもう一度バーベキューをやりたいといったような場合は、いったん灰受け皿の灰を捨てないと、炭の火がつきにくかったり安定しないかもしれません。
まとめ
まだ一度しか使っていませんので長期間の耐久性等はわかりませんが、今のところとても満足できる焚き火台だと思っています。
いいと思うところ
- 収納時はとてもコンパクトで軽いため車に積むときに積載場所の自由度が高い
- 簡単組み立てと簡単収納は本当だった( 10秒は難しいけど 30 秒なら余裕です)
- 使用時は見た目と違ってかなりタフだと感じる
- 灰受け皿とロストルの間に風が通るので火起こしが楽で炭も安定して燃える
- オプションなしでバーベキューも焚き火もできる(ダッチオーブンは未体験 ^^; )
- 焚き火台の中でもリーズナブルな価格
- 焼き網が 30㎝ x 30㎝ なのでホームセンターなどで安く代用品を見つけられそう
気になるところ
- 長時間焚き火を続けると灰受け皿に灰がたまってロストルとの隙間がなくなる
- グリル(板)が薄いので長期間使った場合の耐久性が気になる
- 1 回の使用で灰受け皿が少し変形した(組み立て・使用・収納には問題なし)
少し気になるところも書きましたが、トータルで見るとすごくいい焚き火台だと思います。
今後も真夏以外の 3 シーズンで活躍してくれそうです。
焼き網が折りたためる “新収納タイプ” も出たみたいです。
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